胡蝶蘭をお祝いで贈る場合、どんな色を選べばいいの?
結婚祝いから開店・開業祝いまで、各種お祝い事のギフトには胡蝶蘭がおすすめです。胡蝶蘭は高級花の代名詞であり、祝い事の種類を問わず好まれる優等生的な贈り物。数ある祝い花の中でも喜ばれやすく、日本ではお祝い用ギフトの定番となっています。
そんな胡蝶蘭ですが、カラーバリエーションが豊富な品種であることをご存じでしょうか? 最近では品種改良が進められたことで、驚くような色合いの胡蝶蘭も登場しています。今回は、お祝い用の胡蝶蘭を贈る際に意識したい、色の選び方や注意点についてご紹介します。
■胡蝶蘭は色によって意味が異なる?それぞれの意味は?
花には、色によって“意味合い”が大きく異なる種類があります。胡蝶蘭もそんな花のひとつで、お祝いギフトとして胡蝶蘭を贈る際には、それぞれの色が持つ意味について考える必要があります。
・白色
胡蝶蘭ときいて、真っ先に白を思い浮かべた方もいるのではないでしょうか。白い胡蝶蘭には「清純」、「誠実」、「平和」といった意味があり、各種お祝い事や新しい門出を祝う“縁起物”となっているため、最も多くのシーンで選べれています。
加えて、白色には心理的に「広さ」や「軽さ」を感じさせる効果があるため、部屋のインテリアとしても人気があります。胡蝶蘭の定番色であり、どのようなお祝い事で贈っても失礼にあたりませんので、迷った時は白い胡蝶蘭を選ぶのが無難です。
・ピンク
白色に次いで、高い人気を誇っているのがピンクです。柔らかい印象の色ですので、女性への贈り物に最適。最近では、カーネーションと肩を並べる母の日のギフトとなっています。
なお、ピンクの胡蝶蘭には「あなたを愛しています」という意味があることから、プロポーズ時のプレゼントとしても選ばれています。ピンクには心理的に優しい気持ちになったり、緊張を和らげる効果もあるとされているため、贈り物にもぴったりです。
・黄色
黄色の胡蝶蘭は、その華やかさから、年々人気が高まっています。「幸運を呼び寄せる」、「商売繁盛」といった意味がありますので、開店祝いや開業祝いの贈り物にうってつけです。また、黄色をはじめとするビタミンカラーには、コミュニケーションを円滑にする心理的効果があるともいわれています。
・紫
日本や中国をはじめとするアジア圏では、紫を“高貴な色”として扱ってきた歴史があります。そのため、紫の胡蝶蘭は高級感や上品な印象を与えます。加えて、紫は長寿のお祝いで贈られる色ですから、「健康を願う」という意味を込めることもできます。心理的には「心と身体の回復を促す」といった効果が期待できます。
・リップ系
胡蝶蘭には、単色だけでなく中央と外側で色合いが異なる、リップ系という品種があります。中でも、赤色と白色の2色からなる胡蝶蘭は「紅白」を連想させるため、縁起物として人気があります。ただし、赤色は「火事」や「赤字」を連想させる可能性がありますので、新築祝いや開店・開業祝いとして贈るのは避けましょう。
■各種お祝い事に最適な色の胡蝶蘭を選ぼう
胡蝶蘭はカラーバリエーションがとても豊富な花で、それぞれ異なる意味合いを持っています。それらの意味を把握した上で、シーンに合わせた胡蝶蘭選びができれば、より喜ばれる贈り物となるでしょう。
その一方で、意味を知らずに適当な色の胡蝶蘭を選ぶとマナー違反になったり、相手に不快な思いをさせる恐れがあります。もちろん、白い胡蝶蘭のようにお祝い事の種類やシーンを問わず贈れるものもありますが、色の意味を理解しておいて損はありません。今回ご紹介した以外にも、さまざまな色の胡蝶蘭がありますので、事前に意味を確認してから購入するようにしましょう。