お祝いギフトとして胡蝶蘭を贈る際の「立て札」はどうすればいい?
定番の祝い花として贈られる胡蝶蘭。鉢植えつきは花持ちがよく、長期間にわたってその美しい姿を楽しむことができるため、もらえると嬉しい人気ギフトのひとつです。
胡蝶蘭を祝い事で贈る際にはいくつかのマナーがあり、その中でも難しいのが立て札についてです。
最近では、街のフラワーショップやギフトショップでさまざまな大きさ・種類の立て札が用意されていますが、一体何を基準に選べばいいのか、はじめての方はわかりにくいのではないでしょうか?
ここでは、胡蝶蘭を贈る際に使用する立て札の選び方から記載する言葉の内容に加え、メッセージカードの使い方についてもご紹介します。
■胡蝶蘭の立て札は何を基準に選べばいい?
具体的な立て札の選び方について解説していきましょう。
・立て札の大きさは本数に合わせてバランスよく
立て札のサイズは胡蝶蘭の本数によって決められるケースがほとんど。特別なルールがあるわけではないものの、3本立なら「縦20~25㎝×横8~10㎝」程度の立て札がおすすめです。一方、5~7本立になると「縦30㎝×横10~12㎝」程度のものが使われます。
あまりに大きすぎる立て札は、主役の胡蝶蘭が見えづらくなってしまいます。とはいえ、立て札もお祝いムードを盛り上げる重要アイテムですので、あまりに小さいものでは意味がありません。贈る胡蝶蘭とのバランスを考えた上で選ぶようにしましょう。
・立て札の色・デザインはどう選ぶ?
最近では、さまざまなカラーやデザインの立て札があります。家族や友人など、親しい人に贈るのであれば、相手の好みに合わせて選んでも問題ありません。ただし、あまりに派手なものはせっかくの胡蝶蘭を台無しにする恐れがあるので要注意。色物を選ぶ場合は、できるだけ淡いカラーや、胡蝶蘭の色に合わせた立て札を選ぶようにしましょう。なお、仕事関係の方や、開店・開業祝いとして贈る場合は、スタンダードな木目調の立て札がおすすめです。
・メッセージカードと立て札は両方必要?
混同されがちですが、メッセージカードと立て札は別物であると考えましょう。メッセージカードとは、相手に祝福の気持ちを伝える手紙のようなもの。必ずしも添える必要はありませんが、相手にお祝いの想いを伝えるのに最適です。
■お祝いの胡蝶蘭の立て札に入れる言葉は?
続いては、立て札に記載する具体的な言葉についてご紹介します。ここにも、お祝い事の内容によっていくつかのルールがあります。以下の例をご参考ください。
・開店・開業祝い
開店・開業祝いの場合、「開店御祝」や「開業御祝」が一般的です。ただし、地域によっては、4文字の言葉は「死」を連想させるとして嫌う傾向があるようです。その場合、単に「祝」だけでも問題ありません。
・取引先など企業・法人への記念お祝い
創立記念や株式上場など、企業・法人向けの各種お祝いに胡蝶蘭を贈るなら、「祝+α」が基本です。例えば、創立5周年のお祝いであれば「祝 創立5周年」、株式上場の場合であれば「祝 上場」となります。
・家族や友人への各種お祝い
誕生日や記念日だけでなく、母の日のプレゼントとしても人気の胡蝶蘭。これらのお祝い毎に特別なルールはなく、どのような言葉を記載しても問題ありません。親しい相手に贈るのであれば、形式的な文言ではなく、“感謝の言葉”をそのまま入れた方が喜ばれます。日頃からお世話になっている相手伝えたいことを記しましょう。
一見、難しそうに感じられる胡蝶蘭の立て札選びですが、基本的なルールやマナーさえ知っておけば、意外と簡単なもの。今回ご紹介したいくつかのポイントを踏まえ、上手に立て札を選んでみてください。